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  • 執筆者の写真山本雄士ゼミ学生スタッフ

開催報告:2020年度第5回〜次世代型診療組織への変革マネジメント

依然として暑さの残る中、国内外から参加いただいたおよそ40名の方々と共に、2020年度第5回オンラインゼミが行われました。


【ケースの紹介】

今月は「ブリガム・アンド・ウィメンズ病院:シャピーロ心血管系センター 」の新ケース。マサチューセッツ州ボストンのロングウッド医療圏に位置する3病院が合併して設立されたBrigham and Women’s Hospital: BWHでは、特に卓越したがん・心血管系疾患・神経科学・整形外科・ウィメンズヘルスの5領域で収益の80%を賄っていました。このうち特に全国トップレベルとみなされていた心血管系領域にて、統合型医療の実現を目指すShapiro Cardiovascular Centerの設立が行われます。医師のために医師が設立した施設から脱却し、患者中心の診療を行える空間を求めたのです。

今回のゼミでは、以下のような点を中心に議論が行われました。

・BWHおよびShapiro Cardiovascular Centerならではの強みは何か?

・BWHおよびShapiro Cardiovascular Centerは理想の医療を実現できているか?

・そもそも理想の診療モデルとは何か?


これらの問いに対し、主に診療スピードや各科の連携、組織の透明性などの観点からBWHやShapiro Cardiovascular Centerの強みと課題を検討していきました。「患者第一の医療を実現するために組織はどのような変革のステップを踏んでいくのが良いか」という議論から、「課題解決のためにはまずゴールイメージを明確に描く必要がある」という大きな学びへと繋がる流れはとても印象的でした。また、組織の統合・再編では、変化のコストを上回るメリットをどう見せていくかや、報酬などの組織のルールの統一が重要であることを確認しました。


今回は普段とは異なり、日本橋ライフサイエンスビルディングではなく株式会社ミナケア本社からの配信となりました。コロナウイルスによる影響が今後どう移り変わってゆくかは誰にも予想できませんが、10月からはオンライン配信と会場での開催を掛け合わせたハイブリッドゼミを行えるようスタッフも準備をしております。


次回のゼミは10月17日(土)。「医薬品・医療機器開発のジレンマ」をテーマに実りあるゼミの開催を予定しております。奮ってご参加ください(申し込みサイトはこちらから)。

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