top of page
  • 執筆者の写真山本雄士ゼミ学生スタッフ

開催報告:2021年度第1回「医療とマネジメントの接点とは?医療業界をより広く見てみよう!」

4/24(土)に,2021年度初回となる山本ゼミが開催されました。「医療とマネジメントの接点とは?医療業界をより広く見てみよう!」をテーマとし,今回はディスカッションを行わず,2時間のレクチャーをお届けしました。


コロナ禍に見舞われた昨年度に引き続き,日本橋会場にお越しいただいての対面参加と自宅からのzoomでのオンライン参加の両方を可能とし,そのうえで双方向のディスカッションも実現する「ハイブリッド開催」という形での運営となります。今回のイベントは,対面会場におよそ15人,オンラインでおよそ35人の方にお越しいただき,盛況を見ることが出来ました。


ゼミ冒頭では,今年度のゼミ長の佐藤よりゼミの紹介をしました。ゼミで学べることとその意義,その過程でどういった時間や場を共有し楽しみたいか,という想いを,スタッフであると同時に参加者としての視点からお伝え出来たのではと思います。一年間の学びもその過程のディスカッションも全員で楽しんでいくのだ,ということを改めて誓いました。


その後,山本先生によるレクチャーに移ります。

ゼミの立ち上げ時から山本先生が参加者の方々に伝えてきた’想い’。それは,「医療に取り組みたい」と想っている人たちに必要なのは,

  • 「それをあなた自身がやる意味」

  • 「自分が提供するものの価値,ワクワクするポイント」

を分かっていることで,これは自分自身や世の中の人をついてこさせるためにも重要なことなのだ,ということでした。

そして,それを考えるうえで,「これはそういうもの」といった主語のない感想とは別に,自分の価値判断の軸を自分で分かって握っていることが大切で,そのために,ディスカッションの場で自分の軸を「削り出」していくことが有効です。


さらにより実践的には,目指す理想の医療・自分の姿と,そこへ至るまでのキャリアを描く,さらにはそのために自分のこの世界の中での現在地を知ることが大事で,それを学ぶ場としてこのゼミを活かすことができます。まずはこの場で,「課題設定」の仕方から学んでいこう,というメッセージと共に,前半は締めくくられました。



対面会場の様子
対面会場では,感染対策に注意しつつ盛り上がりました。


セッションの後半では,先生のキャリアのお話から,ゼミでの学びで度々登場する,Harvard大学教授M.E.ポーター氏,C.M.クリステンセン氏の紹介と彼らの提唱する理論の導入がなされました。ユーモアも交えた話を通じて,医学部で学ぶ機会の少ない「戦略」「イノベーション」といった考え方について学び,それらを通じて医療を見るという経験は大変新鮮で興味深いものとなりました。ポーターの提唱した「診療の成果 = 患者さんにとっての価値」に基づく「競争 = 切瑳琢磨」という考え方や,クリステンセンの「破壊的イノベーション」とは何か,についての話や,特にその文脈で医療業界では「経験医療から精密医療」への転換が起きているということ,ある業界で成功しているほど,価値訴求より利益追求を優先させてしまいイノベーションから遠ざかるさまを表す「イノベーションのジレンマ」という考え方など,多くの学びがありました。


最後の質疑応答のセッションでは,たくさんの考え,想いが山本先生にぶつけられました。コミュニケーションに関する質問から,先生の活動に関すること,キャリアの形成に悩む学生からの質問などなど…どれも大変興味深く有意義な話で,「全員が全員の学びに貢献する」ゼミらしさが垣間見えたように思いました。


懇親会では,オンライン,オフラインともに盛況を見せ,先生に対する聞ききれなかった質問をぶつけたり,参加者同士でじっくり交流するこのご時世で貴重な時間を,全員で共有することが出来ました。



先生の留学時の体験談などの面白い話が途中たくさん聞けたこと,(対面では密にならぬよう少人数とし,オンラインではブレイクアウトセッションを繰り返した)懇親会ではちょうど良い人数で良い会話を保つことが出来たこと等により,濃密で楽しい時間は一瞬で過ぎ去っていきました。


また,普段ディスカッションの場であるこのゼミのレクチャー回であった今回は,普段の学びを改めて別の視点,方法でインプットする貴重な機会となっただけでなく,改めて今後の学びの方向性を見定め,楽しみにさせてくれるものでもありました。



次回(5月)のゼミは,5/15(土)の開催となります。「ケースディスカッションを通じて,医療の理想像を描く」ことの楽しさと難しさが感じられるアツい3時間を是非一緒に過ごしませんか。新型コロナウイルス感染症の流行に伴う緊急事態宣言の発令の状況によっては,オンラインの参加のみ可とさせていただくことをご了承ください。こちら(https://21yamasemi01.peatix.com/

)から奮ってご参加ください!



閲覧数:189回0件のコメント

最新記事

すべて表示
記事: Blog2_Post
bottom of page