• 山本雄士ゼミ学生スタッフ

開催報告:2020年度3月特別企画〜コロナ禍から考える危機下の意思決定・組織論・コミュニケーション〜

さる3/14(日)に,「山本雄士ゼミ特別企画:コロナ禍から考える,危機下の意思決定,組織論,コミュニケーション」を,対面とオンラインのハイブリッド形式にて催行いたしました。朝の10時から始まって18時まで,ケースディスカッション2つと,それらを踏まえてのグループワークを行うという構成で大変盛りだくさんな一日を通じて,コロナ禍のような不確実性の高い危機的状況に効果的に対処するために持つべき視点について考えました。対面での参加者7名,オンラインでの参加者20名にご参加いただき,盛況な会となりました。



午前の部では,ケース’Mount Everest - 1996’によるケースディスカッションを2時間行いました。ケースの題材である登山隊遭難の原因は何であったのか,という問いかけに始まるディスカッションの一幕を紹介します。最初のうちは,責任を隊のリーダーに帰するものが多く挙がりました。しかしそのうち,組織として責任が曖昧であったこと,リーダーやその他のメンバーとリスクフリーに議論が行える心理的安全性が担保されていなかったこと、一方でメンバーはリーダーに強く依存していたことといった意見が参加者から挙がりました。そして,組織の構造面でのポイントも大きな因子であったという視点に繋がりました。また,参加者の医師としての実体験に基づいた意見が挙げられ,ケースで得た教訓から医療現場への示唆を得る一幕もありました。


午後の部の始まりは,合宿で新登場となる’SARS Outbreak in Toronto’に基づくディスカッションでした。2003年にカナダのトロント(オンタリオ州)で,SARSの感染の拡大や第二波の出現を許してしまった事例を検討しました。ステークホルダーとはどういうものかという話しに続いて、各ステークホルダーが感染拡大とどのような利害関係があるかという問を検討しました。はじめは,「市民は行動制限により自由が制約される」「政治家は対策を誤ると支持率が急落する」といった意見が挙がりましたが,ここで講師から「どのような影響を受けるかでなく,どのような影響を与えられるのか考えてみよう」と投げ込みが入ります。いつの間にか受動的な観察者の役割に甘んじ,状況に主体的に変化を与えられるリーダーとしての視点を忘れていたことに気付かされました。


グループワークでは「リスクコミュニケーション」をテーマとし,自治体の首長として,効果的に人々の行動変容を促すスピーチの文言を各グループで考えました。そのうえで,グループの代表者が市長になったつもりでスピーチを読み上げた際には,「Don’tでなくDoを示す」「共感の言葉を入れる」「伝えたいメッセージを絞る」「話し方に気をつける」等様々な工夫がなされていました。



ハイブリッド開催に際しては,今年度4月より試行錯誤を続けながらの運営となり,参加者の皆様には時にご不便をおかけしましたが,皆様のご指摘やご支援を頂きながら一年間開催を続けることが出来ました。この場を借りて御礼申し上げます。今年度培ったノウハウを活かし,快適な学習の助けとするため改善に励みつつ,来年度以降も継続的にハイブリッド開催を続けていければ,と考えています。まだまだ毎回試行錯誤を重ねている状況ですので,参加者の皆様の忌憚なきご意見をお待ちしております。





次回のゼミは4/24(土)開催の予定です。内容,申し込みのご案内はしばらくお待ちください。

来年度以降もより楽しく深い学びのコミュニティとして発展させていけるよう,スタッフ一同尽力してまいりますので,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



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