12/19(土)、今年度第8回となる、今年最後のゼミが行われました。先月・先々月に引き続きオンライン・対面併用のハイブリッド形式で開催し、約20名の方にご参加いただきました。オンライン参加者からも活発に意見をいただき、密度の濃い3時間となりました。
今回のゼミでは、投資銀行モルガン・スタンレーを舞台にしたケースから、実力はあるが気性の荒い問題児の部下を昇進させるか苦悩する上司を題材にディスカッションを行いました。医療とは一見全く関係のないケースに見えますが、組織のあり方、チームプレーの仕方等々、蓋を開けてみると医療者にとって魅力たっぷりの議論となりました。
ディスカッションでは、「あなたが上司ポール・ナスルなら、優秀ながら問題児の部下ロブ・パーソンを昇進させますか?」「その結果をあなたならどうやってロブ・パーソンに伝えますか?」と言った質問から、日本人の苦手なポジション取りの必要性、評価時の自分バイアスへの対処方法や、ネガティブ・フィードバックにおけるコミュニケーションの難しさについて理解を深めました。
議論はさらに発展し、「スター社員がスターとしてあり続けるためには何が必要なのか?」「スターは場所を変えてもスターたりえるのか?」「自分が輝ける場所はどこなのか?」と言ったクエスチョンから、他責に対する自責の重要性を学び、チームの中での自分の振る舞いを考えさせられる時間となりました。
オンライン配信の技術に関しても、参加者の方から先月よりも参加しやすかったとのコメントをいただいた通り、対面参加者とオンライン参加者がより近い関係で行うゼミが構築されつつあります。また、ディスカッションの過程でのグループワークやロールプレイも、オンラインで対面と同様の熱気を伴いつつ実現することができました。今後とも一層の環境改善に努めてまいります!
次回は新年1/23(土)、「新しい医療の価値を創造する:社会起業とアントレプレナーシップ」です。アメリカで臍帯血バンクを運営するベンチャー企業の発展過程から、ビジネスモデルの作り方や資金調達など、起業にまつわる諸論点を考えます。開催方式については引き続き、対面とオンラインのハイブリッド形式を予定しておりますが、新型コロナウイルス感染症の状況によってはオンラインのみの開催とさせて頂く場合がございますので、予めご了承ください。次回もみなさまと熱いディスカッションができることを楽しみにお待ち申し上げております。
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